
『宝船 浪の音 ヒトメボレ90 無濾過生原酒』について
本サイト限定で販売するこの日本酒は、宮城県名取市の港町 閖上に位置する佐々木酒造店で醸されました。
佐々木酒造店は、149年前の1871年に閖上にて創業し、「宝船浪の音(ほうせんなみのおと)」という銘柄を造っています。
2011年3月11日の大震災による津波では、町ごと流され、酒蔵を含むすべての建屋が全壊。
それでも、閖上での酒蔵再建を決意し、2012年には全国で唯一の仮設蔵を市内の内陸部に設置しました。
万全な環境ではない仮設蔵ながら、平成30年に行われた宮城県清酒鑑評会の一般純米酒の部で首席をとるなど、様々な鑑評会で受賞しています。
そして、震災から8年半。2019年10月には、創業の地に念願であった酒蔵再建を果たします。

「宝船 浪の音 ヒトメボレ90 」は、酒蔵のある宮城県名取市で栽培された飯米「ひとめぼれ」を、食べる白米と同様の精米を行い(掛米、麹米ともに精米歩合90%)、宮城酵母で醸すことに挑戦した純米酒です。
佐々木酒造店の蔵人にして「旅する酒造家」の立川哲之氏がタンク責任者として、酒質設計および醸造を担当しました。

一般的な日本酒は、玄米から30~60%程度精米するのですが、10%しか精米していないこのお酒は、米のキレイな甘みだけではなく、酸味、苦味、そして旨みを引き出していくことを目指しました。
また、そのためにも、麹を力強く造りだしつつ割合も多くし、仕込みでの汲み水を減らし、もろみ温度を低くしすぎないなど、様々な技術と工夫を凝らされています。

米と麹の持つ味わいを大きく引き出すことで、酸味、甘み、苦味、旨み、それぞれが強く主張する、他にはない風味をもつ酒になりました。
米どころ宮城の「ひとめぼれ」と、宮城の酒を支えてきた酵母、そして震災を乗り越えて再建された酒蔵だからこそ生み出すことのできた唯一無二のこの酒を、ぜひご賞味ください。

<酒造りの様子はこちらからご覧いただけます(Twitter)>
https://bit.ly/2y15hCo